無荒史談52-極東日本史(1)-太古2008/02/28 19:10

極東地域は日本・朝鮮に於いても太古からの人類の遺跡が存在する。これは無理からぬ事であろう。

アメリカインディアンの祖先がアラスカの地に移動してから、南米マゼラン海峡に到達するまで1000年と言われている。最近ではアメリカの独立から西部フロンティアが太平洋に到達するまで7~80年である。人類の移動を伴う文化の進み具合は、可成り早いと思われる。

黄河流域に発生した文化は東に移動した。高度なところから未開に向けて移動したのである。この逆方向は信じられない。東洋文化は一貫して中国から朝鮮を経て日本に流れているのである。これが崩れるのは欧州で帝国主義が主流を占め、東洋に進出した後である。19世紀以降、西洋文化に対する処置やその吸収消化の違いがこの流れに変化を及ぼしたのである。

中国周の時代、今の北京に当たる「燕」に封じられた王侯は、南満州の地に進出して、戦国の7雄に数えられる大国となった。朝鮮は燕の東に存在する民族として考えられていた。勿論、日本に相当する「倭」というものは認識されていなかった。