臓器移植法改正-提供者側の考えは?2009/05/16 19:02

臓器移植法の改正が議論されているが、奇妙に感じるのは提供者側に関してあまりというか殆ど考慮していないと見られることである。

臓器提供意志カードの所持もあまり進んでいないようであるし、その所持や意思表示を推進する活動も低調であるようだ。

臓器提供者がなかなか出ないことに関して患者サイドの不満は大きいようであるが、一般市民の間に臓器提供を積極的に増やす努力がなされているかは疑問である。

法律を改正したぐらいで臓器提供者が増えるとは考え難い。何しろ「人の不幸」を当てにする治療法である。不幸に苦しむ家族に臓器提供を呼びかけられるのは本人の意思表示があるときぐらいではなかろうか。

法律改正に当たり提供者となる一般市民の声がどのように反映されたか疑問に思っている。

人の不幸を当てにする不安定な治療法よりもそれに代わる治療法の開発に研究の重点を移すことが大事では無かろうか。