無荒史談 305 北陸の戦い-平氏の戦力激減2014/04/19 16:35

頼朝と並んで信濃では木曾義仲が兵を挙げる。たちまちの内に勢力が大きくなる。平家は地盤の越後の城氏に討伐を命じる。

 ところが主将が急死し、代理の武将の軍勢は何と大敗して、越後が義仲の手に落ちるのである。頼朝は義仲の根拠地を征服し、義仲は越後を地盤とせざるを得なくなる。しかし、北陸の平家に不満のある武士達が参加して義仲軍は強盛となるのだ。    平家はこの頃源の行家の軍と美濃で戦い勝利した。ここで追撃をせずに主力を義仲討伐に向けるのである。

 軍勢は出したものの兵糧は前年の飢饉で不足した。軍勢は行く先での食糧調達に頼って進むのである。当然地元とトラブルが発生する。人心を失いながら進むのである。

 平家の大軍は行動に不利な倶利伽羅の山中で大敗した。義仲の作戦にまんまと嵌ったのである。そして多くの将兵が谷底におちて壊滅した。また、平家軍から脱走したものもあったであろう。平家の武将は命からがら京へ敗走した。この時京都を防衛するだけの兵力はなくなっていた。それは庶民にもわかったと思われる。