無荒史談90-清和源氏物語10-足利氏内紛 ― 2008/06/13 19:02
足利幕府は4代の義持ちくらいまでは安定していたが、その後は下克上の雰囲気が出てくる。6代の義教は家来に暗殺されている。特に義政以後は将軍の位を巡り一族内の争いが出てくる。ついには応仁の乱とそれに続く戦国時代となった。かくして将軍の権威は地に落ち名ばかりとなっていった。
一々書いても理解しがたいくらい複雑な争いである。義輝の様に部下に攻め滅ぼされた人もいる。下克上の混乱の中で足利氏は自滅した。最後の義昭は織田信長の天下統一の際に適当に利用されただけであった。
この事態でもっとも被害を被ったのは皇室を含む貴族階級である。収入を保証していた足利将軍の権威が無くなったのである。急速に貧窮の一路をたどったのである。この影響は江戸時代にまで及んだのである。
清和源氏物語終わり
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