無荒老人の放言録

ドル安が進んでいる。ところがアメリカ政府はいっこうに対策を立てているとは見られない。

「強いドル」はアメリカ政権の合い言葉であり、政権が共和党の時も民主党の時も一貫していた。ところが今のブッシュ政権は何も対策をしていないとしか見えない。

今アメリカの政府またはＦＲＢが頑張っているのは倒産の危機に直面した金融機関の救済のみとしか見えない。「強いドル」を回復する為の手段が何か見えてこない。

アメリカの無策で見えにくくなっているが、日本政府の対応も誉められたものではない。日銀総裁案を差し替えるくらいならば、初めから否決される人物を提案するのではなく、差し替える対象の人を初めから提案すればよいのだ。この事態に反応する体制を早く作るのが大事である。

日本も早く混乱を脱して、アメリカの無策に対応する政策が取れるようにしなくてはならない。「ドル防衛」に対するアメリカの有効手段は当分出てこないかも知れないという仮定で進んで欲しい。