無荒史談64-極東日本史(13)-第2次世界大戦2008/03/31 19:24

日露戦争の後始末の失敗は、修正されるどころか拡大の一歩をたどった。防衛線を朝鮮から更に進めて満州更にモンゴルへと拡大しようとした連中さえいたのである。

この連中は革命が起こった中国の混乱につけ込んで軍事力を使用しようとしたのである。それも国力の限界を超えての話である。

革命後の中国は、混乱の最中にあったにも拘わらず、徹底抗戦を選んだ。これは成功した。国力の限界を超えた侵略は泥沼化した。そのあげく連合国と戦火を交える始末となった。

日本軍の兵士は良く戦った。満州事変から15年続いた戦争に耐えた。しかし、所詮国力以上のことをしたのである。敗戦はやむを得ない。しかも、それまでの政策の誤りが満州や朝鮮に居住した一般の日本人にまで被害を及ぼしたのである。当時の指導者は重大な責任を日本国民に対して負うと思う。

この戦争の最大の被害者は国土を2分された朝鮮民族である。この点を日本人は考えるべきであろう。