憲法記念日-63年前の制定時の様子2009/05/03 19:02

62回の憲法記念日と言うことであるが、重要なのはその前年に行われた国会の審議の方である。

日本国憲法はその前の大日本帝国憲法の改正の手続きに従って行われた。したがって形式上は天皇の命令で現在の日本国憲法が施行されているのである。勿論、憲法改正は昭和天皇の命令で国会の審議が始まっているのである。

この当時の各政党がどのような態度を示したかを覚えている人はもう少なくなってきていると思うので、無荒老の記憶の範囲で述べておく。

日本国憲法に反対したのは日本共産党である。皮肉にもこの政党は現在護憲運動の中にあるのである。

当時の日本社会党は、独自の憲法案を提出したが、それが否決された後は日本国憲法に賛成票を投じている。

残りの政党は-全て保守系であるが-日本国憲法に賛成票を投じたのである。これらの政党の所属議員は現在改憲論に走っている人を党内にかかえている。

63年前と今日とでは政党の憲法に対する態度が大きく変わったと言うことである。

なお、当時の国会では日本国憲法は数票の反対票があるだけで圧倒的多数の賛成で可決されているのである。憲法改正をするときはこのくらいの国会の賛成を売るように努力すべきではないかと思う。それだけの説得とお互いの妥協が必要ではないだろうか。やれば出来ると思うが。

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