イラン大統領選挙-騒ぐ方がおかしい2009/06/16 19:09

イラン大統領選挙の結果現職の保守強硬派の候補が圧勝した。

ところがこれに色々な勢力がイチャモンを付けている。

まずはイランの「改革派」と称する連中であるが、いきなり「不正あり」と称してデモを始めた。最近の政治情勢でよく見られる現象であるが、自分の気に入らない結果にすぐに「不正」と言いがかりを付ける傾向がある。しかも悪いことにすぐに実力行使に出る。近くはタイで事例がある。

次ぎに西側諸国の対応である。自分の気に入らない結果が出たといってすぐに不快感を露わにする。しかも反政府勢力を焚きつける傾向すらある。

過去の歴史をたどれば公正な選挙の形を取ってもおかしな選択がなされた例は数多くある。例えばナチは公正な選挙で議会の第一党となった。日本の翼賛選挙は対立する勢力を排除することに成功した。古くはナポレオンの侵略主義は皇帝の座を承認するという国民投票に表れたのである。

無荒老は思う。イランの大統領選挙の結果については「不正」の明確な証拠を見つけられない限り国際的に承認すべきものである。選挙の結果に関して責任を負うべきはイラン国民だけである。

イラン国民の意思を曲解するのはおかしな理屈と思うが。イランの反政府勢力も国際社会も。