アメリカの貿易赤字-TPPなどで改善できるわけはない2010/11/15 18:42

アメリカの貿易赤字に対して懸命になっているのはアメリカ政府だけではないのだろうか。

業界は自社が儲かればそれで良しとするようだし、政府にまかせて自分は努力しない連中もいる様である。

彼らはTPPを理解していない様である。

TPPが成立した場合、日本企業は従来アメリカ企業が独占的であった市場に大手を振って参入出来るのである。頑張ればアメリカのシェアを奪い取ることも出来るのである。(尤もその逆もあり得るのではあるが)

また、農産物では、価格だけで勝負する業界ではないのである。味と安全性で堂々と勝負できるのである。アメリカの思惑どおりに進むわけはないのである。

牛肉などアメリカが優位に立つ保証などない。日本国産品も可成りの競争力があろうし、南米やオセアニアも米国産のシェアを奪わんと虎視眈々となるに相違ない。

これは日本の例であるが他の諸国にも当てはまるであろう。TPPが成立してもアメリカの貿易赤字が改善されるとは限らないのではないか。

その時は又、アメリカは次のルール作りを考えて来るであろう。アメリカの貿易赤字が続く限りアメリカは次のルールを世界に押しつけざるを得ないのである。しかし、世界各国はそのルールを利用することをすぐに考えるのであろう。