無荒老人の放言録

中国が突如６カ国協議を提案した。しかもあまり根回し無くである。

この提案に北朝鮮ですらうかうかと乗りはしないであろう。何しろ開催すれば袋だたきに合いかねないのである。

そもそも北朝鮮は約束をしたその瞬間から約束を守らない口実を探す国である。他の諸国からすれば約束に何らかの担保が欲しいのは当然である。

その担保を北朝鮮に求めることはどだい無理というものである。担保など持っていないのである。

とすれば北朝鮮の約束を中国が保証する羽目となる。こんなリスクを中国が負えるわけがないのではないか。まかり間違えば中国の信用台無しとなるのだ。

米韓朝３カ国は開催に同意しないであろう。日露両国は当面事態を見守るのではないか。

中国外交はこのところ旨くいっていない様だ。尖閣問題もデモが内政に普及するのを止めるのに汲々としているし、今回の砲撃事件では米空母の黄海進出を黙認する羽目となった。今回の提案に中国の焦りを感じる。