中国経済-その脆弱性を考慮して行動すべし2010/11/20 18:51

本日のNHKの海外ネットワークを見て感じた。中国経済の成長は著しいとはいえ、その中にとてつもない脆弱性を見た。

今まで中国経済を支えていたのは低賃金を武器にした人件費の安さである。ところがこれが通用しない事態となりつつあるのだ。

今後中国に投資する場合、中国から他国に輸出することを考えていては失敗するであろう。中国国内市場だけを考えるべきである。

中国では人件費は確実に上昇すると言える。これは機械化による人員削減に繋がるであろう。高賃金の正規工が出現する反面、未熟練の失業者が増加する傾向が出てくるであろう。

中国の弱みの一つは知的所有権の軽視である。これは中国ブランドの製品では輸出しがたいことを示している。つまり、他国の消費者にとり中国ブランド製品が「偽物」でない保証が極めて低いのである。

中国共産党政府もこの実態を把握しているであろう。しかし、ここで梶を切り間違えると大変なことになるのも理解していると思われる。

過去には日本もこのような事態に直面し、それを乗り切ったのである。さて中国の行方や如何に。