箱根駅伝-3人のエースとその母校の明暗2012/01/04 18:29

年末に箱根駅伝のエースとして前評判が高かったのは東洋の柏原、明治の鎧坂、東海の村沢の3人である。それぞれが今回味わった状況を見ると一つの教訓が出るのではないか。

まずは優勝した東洋の柏原である。東洋大学は柏原に頼らないチーム作りをしてきた。その結果全員が「エース」たらんと志向したようである。その結果が区間賞6という驚異的な勝利に繋がったのではないか。

次は3位の明治である。エースの鎧坂は座骨神経痛のため満足な状態ではなかった。それを全員でカバーしようとしたようにみられる。鎧坂自身は、体調が良くなかったが、他のメンバーがそれを支えたと言える。3位以内といい、早稲田を破ったといい、とにかく気の遠くなるくらいの期間をおいて復活した勝利と言える。部員達が10区のゴール後優勝したように喜んだのも無理はない。

最後は東海の村沢である。今回は彼にしては出来が良くなかった。ところがそれが他の選手に伝染してしまったようだ。復路は無惨な有様でとうとうシード落ちである。村沢も今年は予選会を走らねばならぬ羽目になった。

これらは如実にも「エース」をかかえる部署の教訓となるものではないか。