無荒老人の放言録

イラン制裁に関してイラン政府はホルムズ海峡封鎖をちらつかせている。しかし、これはイランにとり両刃の剣であるのだ。

ところが皮肉な見方をすればホルムズ海峡を封鎖し、通過する原油の産地で通行の可否を決めたいのはアメリカの方ではないかという気がする。

つまりイラン原油のみを遮断しようというものだ。

これはあまりにも身勝手なので中ロ両国などからクレームが出るのは必然である。

米国は封鎖できないのである。イラン原油はやはり堂々とホルムズ海峡を通っていくだろう。

多分イラン原油は「オイルロンダリング」を経て世界に供給され、代金はマネーロンダリングでイラン政府の懐に入るであろう。

このようなことしか考えないとすれば、イランの方が智恵があるとしか言いようがない。

２１世紀の米国は「無能」だ。