イタリア当局格付会社を捜索-拳は振り上げられた2012/01/25 19:05

何とイタリア当局が格付会社を捜索している。どうやらイタリア国債の格下げと関わりがあるらしい。

イタリア政府にとっては国債の格下げは痛手であろうが、格付会社の捜索とは思い切った-というか乱暴な-手段に出たものだ。

当局としては面子があるのだ。無理してでも起訴に持っていくとみられる。

格付会社の多くは米国籍であるから米国政府は有罪とならぬようにあらゆる手段を取るであろう。しかし、裁判はイタリアでなされるのである。

この裁判で最悪のケースは格付の変更にヘッジファンドのいくつかが関与したという結果になることである。ヘッジファンドも格付会社も信用が無くなりかねないのだ。

イタリア当局も何らかの確信があって捜索に踏み切ったのであろう。となると裁判の結果によっては世界経済が大混乱になることは覚悟しておく必要があろう。