反日とマーケット-市場はよく見ていると見なすべきか2010/10/18 19:18

中国で反日の嵐が吹きすさんでいる様に報道されている。

ところがこの件に関してマーケットは全く反応していないと言える。

例えばレアアース禁輸の問題である。これは円の急落を招いても不思議ではない事態である。

ところが中国でのいろんな動きに対してマーケットは全く反応していないと言える。

無荒老は思う。マーケットはこの事件を別の見方をしているのではないか。

第一は中国は深刻な雇用問題を抱えている。これを先進各国に理解して貰いたいのではないか。暴徒化しているのが「失業者」ということを示したいのではないか。これは人民元の上昇を牽制したいのではないか。

第二にこれを単なるガス抜きと見ているのではないか。以前の様な日中関係にもどらざるを得ないのはむしろ中国ではないかということである。以前の様な日中関係を希望しているのはむしろ中国ではないかという見方であろう。

菅内閣はマーケットの動向を大いに参考にして対中交渉をすべきであろう。