「平清盛」-史実はこうだ29-南都焼き討ちで最後に笑ったのは2012/12/15 18:20

平家軍による南都焼き討ちで興福寺、東大寺は灰燼に帰した。それぞれ由緒ある古くからの寺であると同時に僧兵を多数要する武力集団でもあった。

焼き討ちの総大将の重衡は一ノ谷の戦いで捕虜になり、最後は奈良で処刑された。

灰燼に帰した寺の再建に力があったのは鎌倉幕府である。

この二つを奈良の寺は恩義に感じていた。

これが如実に表れたのは承久の乱である。興福寺など後鳥羽上皇の懇願を無視して中立を装った。後鳥羽上皇は僧兵の武力を利用で筈当てが外れたのである。ちなみに延暦寺は別の理由で後鳥羽上皇の懇願を拒否している。

つまり最後に笑ったのは北条義時なのだ。