無荒史談31-「読み人知らず」考 ― 2008/01/02 19:43
読み人知らずとして和歌集に記してあるのはいくつかの条件がある。
1. 本当にわからないもの
これは万葉集時代の時から歌の前後に書いてある例がある。この中には「ある人の言うには」として作者が推定されているのもある。なお、万葉集の作者名の付け方は、整理されておらず、百人一首の作者のものでも少しあやしいのもある。
2. 位が卑しい人
これも万葉集時代からその例がある。万葉集ではその旨断ってあるが、その後の勅撰集では特に断ってはない。
3. 名前を出すのがはばかれる人
これは平家物語の平忠度に物語があるが、以前から行われていたとも考えられる。
読み人知らずの歌から次の3首を取って考察する。
君が代、百人一首の猿丸大夫、平家物語の平忠度
なお、別の機会に他の歌について考えを述べるかも知れない。
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