無荒史談35-逆臣達の尊皇 ― 2008/01/14 19:19
歴史上「逆臣」の汚名をかけられている人は数多くいる。しかし、彼らの全てがそうであったとはいえないと無荒老は思う。特に天皇制を大事にした「逆臣」は可成りいるのである。その中から7人を選んで無荒老の意見を述べる。彼らは天皇個人と天皇制とを区別して考えているのである。つまり暗君を排除して良識ある皇族に天皇になって貰いたいと考えているのである。
時代順に述べる。
崇峻天皇暗殺に関与した蘇我馬子
陽成天皇を廃位した藤原基経
花山天皇を騙して出家させた藤原兼家
3度も逆賊として追討命令が出された源頼朝
承久の乱の立役者北条義時
建武の中興の時の法条高時
建武の中興をつぶした足利尊氏
戦前は極悪非道の人物として描かれていたこともある彼らが、如何に天皇制を大事にしていたか。彼らにそのような行動をやむなくさせた帝に問題はなかったか。事例を元に考察してみたい。
なお、付属として平家の二位の尼について意見を述べる。彼女は天皇制を滅ぼそうとした人物として考えられるべきである。
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