無荒老人の放言録

中国大連市で化学工場に対する反対運動に当局がいち早く譲歩の姿勢を見せた。従来から見ると異常な早さである。

これを無荒老の経験から考えると次のようになる。

原因はいろいろあると思うがそのいくつかを挙げる。

既に工場は老朽化し、いずれ閉鎖する必要があった。このデモをきっかけに閉鎖することで点数稼ぎが出来る。

従業員の労務管理で困ったことが起きているのでこの際デモに便乗して労働者を解雇したい。

そのほかにもいろいろあるかと思うが、この工場を政府はもてあましていた。

つまり工場閉鎖を目論んでいたが迂闊に閉鎖すると地域の反発が起こる可能性があるのでデモを渡りに船と工場の閉鎖を提案した。

まあ、デモに簡単に屈したと見るのは脳天気ではないかと思う。