無荒老人の放言録

キリスト教とイスラム教が宗教的に衝突した十字軍の歴史にいま興味を抱いている。

といってもいろいろな新しい資料から出されている歴史書は当事者の行動が可成り複雑なものであることを示している。

どうやら宗教的理由のみで行動したのはほんの一握りのキリスト教徒だけであったらしい。

十字軍はイスラム教徒にすれば、何の前触れもなく領土を要求して侵略してきた異教徒に過ぎない。そして長年にわたるレジスタンスで撃退した歴史であるのだ。

十字軍の歴史をイスラム教徒側から見た本があれば読みたい。無荒老が見る限りそのような本は見つからなかった。

十字軍はキリスト教徒とイスラム教徒ではその評価が大違いであろう。それを学ぶことで今日の国際情勢を理解する手助けとしたい。