「日本化現象」-本家と少し違うようだ ― 2011/10/08 18:37
先進各国の間に「日本化現象」なる言葉が流行っている。しかし、本家の日本から見ると少し違うのではないかと思う。
日本の失われた20年を連想した新語らしいが大きく変わっている点も少なくない。
今のような基準で見ればド当時はドル円は160円になってもおかしくないのだ。失われた期間に円はそんなに下落していない。ところが欧米諸国で経済がおかしくなったら円はなんと史上最高値なのである。
失われた期間、日本は外貨収支で黒字を続けた。しかし、今回の問題の諸国は赤字である。
各国の財政赤字の問題はもっと根が深いと思う。また、日本もそれに相応する部分があると思う。
無荒老の独断を申しあげると、景気刺激のための政府支出が効果を発揮しなくなったことである。つまり財政出動した資金が回収できなくなったのである。
ここらで一遍頭を冷やして、白紙に戻して考えないと世界経済が破滅しかねないという危機感を持つべきではないか。
最近のコメント