滋賀の乱-自民党本部は無策すぎる2009/09/07 18:58

滋賀県議の自民党議員が多数会派を離脱するそうである。これは地方の不満の表れであり、場合によっては他県にも伝染する危険性があるものである。

地方では「中央の不始末が選挙に逆風をもたらした」という被害者意識が高いようである。東京都の石原知事にしてもその一人のようである。

中央から安倍・福田。麻生と1年持たない総理を持ってきて逆風を吹かせたと思っているのではないか。

ともあれ1年持たない総裁がどういう訳か全国的に圧倒的な支持で総裁=総理に選ばれたのである。どこかでムードづくりをしたとしか考えられない。

自民党大敗の戦犯の最たるものはこのようなムードづくりをした何者かである。党内世論を巧みに誘導したとしか考えられない。

選挙大敗を受けて地方が具体的行動に出たのは滋賀に象徴される自民会派離脱が最初であろう。これは伝染する危険性がある。

またこれは民主党に乗ずる隙を与えるものである。自民党を離党し民主党候補を応援するといった岐阜県議はなんと比例代表で民主党から衆議院に当選しているのである。

それにしても自民党本部は無策である。この非常時に次の総理選挙の戦い方すら決まっていない。ましてや総裁選挙に候補として名乗り出た人物もいないのである。

惨敗のショックは大きいかも知れないが、このような状態を放置すれば今後の選挙ではさらなる敗北を重ねる危険性が高いと言える。