無荒史談216-日本の神々-大荒比古神社2009/09/15 19:12

 豊城入彦命、少彦名命、仁徳天皇、宇多天皇、敦実親王他一柱を主神とする。豊城入彦命は崇神天皇の皇子で、諸国を平定した四道将軍の一人である。少名彦命は大国主命の神話に出てくる小人の神様である。仁徳天皇は仁慈にあふれる天子として描かれておられる方である。仁徳天皇はこの方を主神とする神社のところで述べるのでここでは省略する。

 宇多天皇は一旦臣籍降下し、廷臣として実績のあった方である。父の光孝天皇は元々皇位を継ぐ意志がなく、子供を全て源氏として臣籍降下されていた。ところが陽成天皇が天子の地位にふさわしくないとして退位させられたため急遽即位されたのである。光孝天皇は臨終の席で宇多天皇を皇族として復帰させ皇太子としたのである。一旦臣籍降下した唯一の天皇である。

 宇多天皇自ら「天子の器に非ず」と言い、子の醍醐天皇の成人を待って譲位し、仏門に入られた。精進を重ねられ仏弟子として一流の域に達せられた唯一の法皇でもある。

 敦実親王は宇多天皇の皇子で音楽の才に恵まれた方である。

 これらの方々をどのようなテーマで合祀しているのかは不明である。