空港利用者予測-空港作成のために過大なデータを出したのでは2010/03/09 18:49

空港の利用者予測と実績との比較が公表された。多数の空港で実績が予測を下回っている。

無荒老の経験から見ればこれは当然の結果である。

とにかくまず空港建設有りである。これに反する推測データは採用される見込みはほとんどないのである。

無荒老の経験は空港ではないが検討する前から結論が出ていてこれに反する推論は受け付けられないと言うことを目の当たりにした。

それは可成り古いが「リゾート法」なるものに関するのである。

需要予測は当該地域の人口をもとに作られていた。ところがその地域は既に人口が伸び悩んでいたのに過去ののデータから直線的に増加するという前提が立てられていた。

そのデータは無荒老は部下があるセミナーに参加したときに例題として示されたので知ることが出来た。そこで直線近似を二次曲線近似に変えるだけで人口が減少に転ずることが解り、予測は完全に狂うことが証明された。

その結果を部下を通じて講師に示したところ一笑に付されたのである。恐らくそのような客観的な資料は問題とならなかったのであろう。

幸い地元の事業者でそのような脳天気な計画に同調する人はいなかったので地元が実害を被ることはなかった。更に驚くべき事は無荒老の推定がその後のデータで恐ろしいほど当たっていたことである。

重ねて言う。空港作りに不利なデータははじめから検討されないという姿勢ではなかったろうか。これでは運営後予測が外れるのは自明のことである。そしてこのような愚挙の結果の尻ぬぐいは国民なのである。

空港を立案した連中よ、税金を返せ!