円高回顧2009/01/23 19:06

これは無荒老の経験からの話である。

時は1980年代当時はドル240円のレベルであった。

ある製品はそれでも国際的には採算が取れていなかった。これを当時全社者の改善の担当者であった無荒老は現場の担当者と協力して僅かの投資を伴う改良で価格的に対抗できる手段を見いだした。

ところがその直後ドルが急落した最終的には160円レベルとなったと思う。無荒老と現場担当者と重ねた苦労が一瞬にして吹っ飛んだのである。

現在各企業はドル80円でもやっていけることを前提に作業していると思う。しかし、その努力は急激に70円以下まで円高になるとついて行けないのである。

とはいうものの逆に110円になったら非常に儲かるかと言えば、80円システムは110円の場合の最も儲かるシステムではないのだから製造業の世の中は複雑なのである。