無荒史談35-逆臣達の尊皇2008/01/14 19:19

歴史上「逆臣」の汚名をかけられている人は数多くいる。しかし、彼らの全てがそうであったとはいえないと無荒老は思う。特に天皇制を大事にした「逆臣」は可成りいるのである。その中から7人を選んで無荒老の意見を述べる。彼らは天皇個人と天皇制とを区別して考えているのである。つまり暗君を排除して良識ある皇族に天皇になって貰いたいと考えているのである。

時代順に述べる。

崇峻天皇暗殺に関与した蘇我馬子

陽成天皇を廃位した藤原基経

花山天皇を騙して出家させた藤原兼家

3度も逆賊として追討命令が出された源頼朝

承久の乱の立役者北条義時

建武の中興の時の法条高時

建武の中興をつぶした足利尊氏

戦前は極悪非道の人物として描かれていたこともある彼らが、如何に天皇制を大事にしていたか。彼らにそのような行動をやむなくさせた帝に問題はなかったか。事例を元に考察してみたい。

なお、付属として平家の二位の尼について意見を述べる。彼女は天皇制を滅ぼそうとした人物として考えられるべきである。

李次期大統領への期待2008/01/15 18:49

韓国の李次期大統領が対北政策を公表した。

特に無荒老が注目するのは、次の首脳会談を南で行うというものである。

金正日は一度も韓国を訪問したことがない。今までの南北首脳会談は平壌等北の領域でで開催された。

国際慣例からして次は必ず南で開催されるべきである。これは日本についても言えることで、次の日朝首脳会談は日本で開催されなくてはならない。

金正日がどんなに偉いかは知れないが、国際慣例を無視して他国の首脳を平壌に呼びつけるのはいい加減にすべきである。

サブプライムの怪2008/01/16 19:43

サブプライムが始めて話題になってどのくらい経つのか。よくわからないくらい時間が経った。

未だにこの問題が株式市場に尾を引いている。

とにかくデータがない。憶測だけで市場は動いている。

データはその気になれば公表可能と思われるが、どうやら公表する気になっていないらしい。

サブプライムローンの対象額は、どれくらいあり、そのうちのどの位の比率で焦げ付いているのか、又は焦げ付く可能性があるのか。公表できないのは納得できない。すなわち、損失の最大限額が解るはずだが明確になっていない。

米国の対策もおかしい。借り手が支払を継続できる様にする施策が見あたらない。金融機関をどうするかという小手先の話だけである。

金融機関の破綻だけに政治家は汲々としている様だ。借り手の破綻対策-収入増加-をすれば金融機関は救われるのである。このことに手を付けていない様だ。

市場も金融機関の損失だけで動いている。これでは不況をわざわざ作ろうとしているだけだ。いや、株価下落で儲かるグループもいるのだ。彼らの為に仕事をしているのだ。

シー・シェパードにお尋ねします2008/01/17 18:46

シー・シェパード御中

あなた方はわが日本の調査捕鯨船を「テロリスト」とおっしゃっています。そこで次の点についてお考えをお知らせ下さい。これは「テロリスト」の行動として考えられているものについての質問です。

「テロリスト」は国際的な取り決めを無視しています。これには御異議はないでしょう。

日本の捕鯨調査は国際的なルールの承認の元に行われています。シー・シェパードはこの国際的なルールを無視しています。

「テロリスト」は自分の意見を暴力を遣ってでもとおそうとします。これにも御異議はないでしょう。

日本の調査捕鯨はいかなる暴力行為もしていません。シー・シェパードは暴力的な業務妨害をしています。

「テロリスト」は自分の意見を通す為にはどんな手段を使ってもよいと思っています。これにも御異議はないでしょう。

日本の調査捕鯨はIWCの了解の元つまり合法的な手段の元に認められた行動をしています。シー・シェパードは自分の意見に反する日本の行動を阻止する為にどんな手段を用いても良いと考えています。

このくらいにしておきましょう。「テロリスト」といえるのは誰でしょうか?

無荒史談36-逆臣の尊皇1-蘇我馬子2008/01/18 18:51

彼は崇峻天皇暗殺の黒幕といわれている。しかし、彼は実行犯を即座に殺している。真相は闇の中といえる。故意に真相が知られなくなる様にしたとも勘ぐられても仕方が無い。

崇峻天皇暗殺事件の後、推古天皇が即位している。彼女は蘇我氏での母から生まれているが、皇室の一員であり、そのように振る舞っている。何も馬子が帝位を望んだという証拠はない。

崇峻天皇は献上されたイノシシの首を切りながら「私の憎んでいる人物の首をこのように切りたい」と言ったと伝えられる。この憎んでいる人は定説では馬子と言うことになっているが、確証があるわけではない。他の人物であったのを馬子が自分のことと勘違いしたのか、他の人物が天皇の意志を知り暗殺を図ったのかも可能性として完全に否定されているとはいえない。

崇峻天皇が暗殺された時、馬子を非難する声は少なかった様だ。聖徳太子も馬子を責めなかったとして批判されている。一方、崇峻天皇の方にも問題があったのかも知れない。中世の史書「愚管抄」では無能な天子扱いである。「神皇正統記」でもあまりよく言われていない。

馬子は天皇制に関しての認識があったと思われる。それが解らなかった不肖の子孫がおかしな考えを起こし、大化の改新で蘇我氏が滅ぶ結果となった。