古代官僚の財政上の智恵2008/05/25 19:26

無荒老は歴史書を読むのが好きである。今読んでいるのは続日本記である。

これを見て気付いたのであるが、奈良末期から平安初期にかけて官僚の財政的な行動が現在にも通用するということである。

悪いほうの例は横領の横行である。再々禁令が出ている。ところが処罰するという勅語は出ているが、処罰したという記録は見あたらない。特に地方官は可成りため込んだといわれている。

良いほうの例は経費節減を官僚自身が提案していることである。特に人件費削減としてリストラの提案が目立つ。

現代の官僚は悪いほうの例は踏襲しているようだ。ところがよい方の例は考えたことすらないようだ。

来年度予算編成で、官僚が自らの分野で経費削減が出来るか、極めて疑問である。