無荒老人の放言録

イタリアの裁判所で地震予知が出来なかったとして地震学者が実刑判決を受けた。何とも不可解な出来事である。

「災害の余地」と災害対策」とは多くの尊い人命の犠牲とそれを防ごうとする人々の努力で作られつつある未完成の技術なのである。

この事実が分からないのは常識を疑われるものではないか。

東日本大震災ですら予知できなかったのである。出来たことは震災後の避難情報提供くらいである。

そして「想定外」という津波で大災害となった。

この教訓を東海・東南海・南海の地震対策に反映させようとしているのが現実である。

未完成の技術に「完璧」を求められたのでは当事者は堪ったものではないか。

イタリアの裁判所は「技術」の常識がないのではないか。