無荒史談184-征夷大将軍-皇族の鎌倉将軍 ― 2009/03/25 19:06
摂関家から鎌倉幕府の征夷大将軍が任命されなくなった後は皇族から鎌倉将軍が任命された。
ここで考慮すべきは就任された方は持明院系の方々であることである。後醍醐天皇につながる大覚寺系の方はおられない。鎌倉幕府の立場から見れば両統から選ばれていそうなものであるが、どうやら血統が重んじられた様で、最初の方が持明院系のためそれが続いたと見るべきであろう。どの方も実権はなく、問題を起こした方は廃されている。
鎌倉最後の将軍であった守邦親王は戦闘には勿論参加していない。鎌倉陥落後辞職し、出家した後薨去されている。
皇族将軍も時として幕府と衝突することがあり、首のすげ替えが行われていたのである。
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