ハイリスク・ハイリターン2008/10/23 19:27

今回の金融危機は投資の原則を忘れてしまったことに原因がある。

ハイリスク・ハイリターンの投資をローリスクと勘違いして有り金の大部分をつぎ込んだのが発端である。

投資の中でハイリスク・ハイリターンはそこそこに留めておくべきであったのである。それをあたかもローリスクのようにごまかして人に売りつけた。また、買う方もそこをよく確認せずに買ったのである。

どうも現在の債権証券化の手法では、ひとたび焦げ付きが発生すると負債が増幅するという仕組みになっているようである。

つまり、ある会社がその資産の一部が不良化したために破綻すると、その会社の資産全てが不良債権化するという連鎖反応が起こっているのであろう。そうでなくては金融機関の損失が2年間もはっきりしないと言うことはあり得ないのである。

このようになった背景には、このようなハイリスクの資産を正常なものとして認定した制度にも問題がある。8%条項の中にこのような資産を優良な資産と認めないようになっていれば、金融機関は今回のように多量に保有することは出来ず、連鎖的な危機には到らなかったはずである。

8%条項について甘くしたことが今回の危機の一つの要因と思う。